二年前の今日、黒戸尾根で滑落事故がありました。
この事故でお亡くなりになった方のご家族から北杜市に、遭難防止に役立ててほしいとのご意向のご寄付をいただきました。
市役所関係者と協議の結果、七丈小屋に救助用品を一式を取り揃えさせていただきました。 一部の装備は北杜警察署の山岳救助隊員のアドバイスのもと、警察の救助隊が実際に使用しているものと同じ装備を用意いたしました。これは万が一地上からの救助となった場合、救助隊員が現場まで背負っていかなければならない装備が減り、結果的に救助時間の短縮になると考えたからです。
(左)レスキューキャリングラック
(右)スケッドストレッチャー
そのほか、一般的な救助装備も取り揃えました。
また遭難多発地点には、冬の期間に限って注意喚起看板を設置いたしました。
これからしばらく事故が多いシーズンです。
黒戸尾根での事故はほぼ下山時に起こっています。
特にこれから先は気温差が激しくなることから、下山時に雪が緩み、足元をとられやすいコンディションとなります。それによって起こる滑落は、黒戸尾根の場合は場所によっては致命的です。
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