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執筆者の写真kaikoma

10/29登山道状況(小屋~山頂)

更新日:2020年10月29日

七丈小屋からおはようございます。

現在のお天気は晴れ、気温は4.4℃(8:00)。


本日朝に、スタッフが山頂までの登山道状況を確認して来ましたので、状況をお伝え致します。


早朝5:30に小屋を出発しました。

現在の日の出は6:00位です。

これから冬至に向かって、日照時間はどんどん短くなっていきます。

余裕のある行動計画を立てるようにして下さい。

テント場を超え、7合5勺手前辺りから雪が残っています。

7合5勺から上は、しっかりと雪が残っています。

冷え込む早朝は硬い雪、日中は踏み抜きに苦しめられそうです。

ここから上はチェーンアイゼンや軽アイゼン等の滑り止めを使った方が良いでしょう。


八合目上の鎖場は、取付き部に凍結した雪が貼り付いています。

下山時は十分お気を付け下さい。


摩利支天の奥には雪化粧した北岳と間ノ岳がよく見えました。


烏帽子岩(二本剣の刺さった岩)下の、このルートの核心部は、日当たりが良い為雪はありません。

アイゼンをつけたままだと、足を滑らせ易いので気を付けて登り降りするようにして下さい。


九合目より上では、再び雪を踏む事になります。この雪の量だと、当分溶けることは無く残りそうです。

今日はブロッケン現象を見る事が出来ました。


山頂はガス。

このガスがハイマツや岩に貼り付いて、芸術的な霧氷やエビの尻尾を創り出してくれる事でしょう。


最近は、小屋にどの位の装備が必要かのお問い合わせを多く頂きます。

今の所はチェーンアイゼンや軽アイゼンで山頂まで行って来る事が出来そうですが、お客様1人1人の雪上歩行の経験までは分かりません。

道具を持っていても、それをきちんと使える経験や技術があってこそですので、雪山経験の全く無いお客様は、現在の状況だと山頂往復は控えた方が良いのではないかと思います。

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