お正月休み明け最初の週末。今日は一日風も少なく絶好の登山日和でした! 本日早朝、小屋番スタッフが山頂まで往復して来ましたので、小屋から上部の登山道情報をお伝えします。昨日の投稿と合わせてぜひご参考下さい。 【七丈小屋〜八合目】 深いところで膝上ぐらいの積雪がありますが、今日現在は締まった雪上にトレースがしっかりついていました。ただしトレースは風の強い時間が続くとあっという間に消えてしまいます。ルート取りにもご注意ください。写真は小屋から200m程上にあるテント場の様子です。
【八合目〜九合目】 すでに鎖が埋まっている箇所もあります。八合ルンゼ状地形手前の大岩では、現状まだ夏道(大岩の左側を登るルート)を使えます。今後さらに積雪が増えてくると右側から回り込む冬道ルートを取る形になりますが、いずれにしても一瞬も気を抜くことが出来ないエリアです。確実に進んでください。
【九合目〜山頂】 今日現在は北斜面の雪は締まっており、比較的歩きやすいコンディションでした。ただし柔らかい新雪となっている場合は踏み抜きに注意が必要なエリアです。また岩が露出している箇所もありますので、一歩一歩正確な状況判断で、慎重に山頂を目指してください。
以上が小屋から山頂までの様子です。今日の状況ではワカン等は使用しませんでしたが、今後の天候次第では必要な場合も出てくると思われます。
状況は日々変化します。ご自身の体力に合わせた判断と、十分な装備と心の準備をした上でお出掛けいただけるよう、お願い致します。 なお、小屋から下、特に刃渡り〜笹の平エリアの登山道上は、現在非常に滑りやすいアイスバーン状態となっています。アイゼン装着の上、スリップには十分ご注意ください。
実は、1月の厳冬期に山頂まで登るのは私自身初めての経験でした。マイナス15度を下回る寒さの中、夜明け前に小屋から山頂へ向けて登り続けると、まるで宇宙を感じるような光景が広がっていました。
この冬も安全登山で。より多くの登山者の方々にこの美しい景色を味わっていただきたいと心から願います。
小屋番スタッフ 堀内