top of page
執筆者の写真kaikoma

黒戸尾根登山道情報(1月24日)


最新の黒戸尾根の状況です。

本日上がってきました花谷です。

全体的に厳冬期らしい雰囲気となってきています。状況は刻々と変化しますので、あくまでも参考程度にご覧ください。

【登山口〜笹の平〜刃渡り〜刀利天狗】

先日の南岸低気圧による雪は登山口からあります。この先しばらくは低温の予報となっており、とけることはなさそうです。

南岸低気圧の前の気圧の谷では、刃渡りから下部がほぼ雨でした。それが完全なアイスバーンとなり、更にその上にサラサラの雪が積もっている状況です。

積雪量は刃渡りまでは多いところで10センチ程度。スノーシューで強引に歩きましたが、結論的には登山口から刀利天狗まではアイゼンが無難かと思います。チェーンスパイクでは心もとない状況ですし、スノーシューの歯では無駄な力を使いすぎます。ところどころ吹き溜まりでもぐるところはありますが、長くはないです。

刀利天狗直下の鎖場があるので、刃渡りから先もそのままアイゼンでお越しください。なお、はしごの一部が埋まり始めていました。この付近は過去に下山中に滑落事故が発生しています。 

【刀利天狗〜五合目】

黒戸山のトラバースで一気に雪が増えます。スノーシューで平均してスネぐらいです。最低でもわかんは必要です。私(花谷)としては、スノーシューをおすすめします。昨日5人パーティが下山をしておりますが、トレースは一切ありませんでした。前日に登山者がいても一晩でリセットされるということですが、厳冬期では普通の状況です。

なお、マーキングはしっかりとしており、基本的に夏道通りのルートです。

【五合目〜七丈小屋】

ここからは鎖やハシゴが連続します。アイゼンとピッケルを必ず装着してください。ところどころ埋まって使えないハシゴがありますが、補助ロープがありますのでしっかりと掴んできてください。

アイゼンでは場所によっては腰ぐらいまでもぐる場所もありますが、長くは続きません。ここは時間をかけて慎重に来てください。

小屋直下の核心部は、ハシゴ・鎖ともに使えますが、やはり絶対にミスのないよう確実に通過してください。

【小屋〜頂上】

南岸低気圧以降の登頂者はいません。

小屋から八合目にかけては猛烈なラッセルになるかと思います。また雪の状況によっては雪崩にも十分な注意が必要です。

九合目までの最大の危険箇所であるルンゼ状の部分もすでに鎖が埋まり、冬ルートとなっております。特に下降時は絶対にミスがないよう通過してください。

この時期は小屋から山頂往復にたっぷり一日かかります。できれば2泊3日の余裕のある行程で計画してください。

充実の登山を!

月末まで小屋におりますので、お待ちしております。

花谷


閲覧数:891回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page