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執筆者の写真kaikoma

七丈小屋の荷上げ事情


昨日は貴重な晴れの一日となり、七丈小屋のみならず、鳳凰方面や北岳方面の山小屋でも人力での荷上げ、歩荷(ボッカ)が行われたようです。

七丈小屋では昨日、小屋番2名で様々な食料や物資の荷上げを行いました。

私はコーラとポカリを1ケースづつ、それに玉ねぎを10キロほど背負ってきました。

この夏は暑い日が続き、6月と7月にヘリで荷上げしたドリンクが、アルコール飲料・ソフトドリンクともに底をつきかけています。

このままのペースで減ると、今年最後のヘリ荷上げ(11月上旬)を待たずに在庫切れとなりそうです。

七丈小屋のような小さな山小屋は、大きな山小屋のように何度もヘリで荷上げをすることができません。そこで7月のヘリ荷上げでは、昨年の販売実績を元に、それを上回る数のドリンクを発注して荷上げを行いました。

昨年は小屋を引き継いだばかりでこの計算ができず、夏の悪天によりヘリ荷上げが1ヶ月遅れるなどの影響もあり、連日の歩荷を強いることになりました。

今年は無理な歩荷からは開放されています。

七丈小屋ではスタッフが頻繁に小屋を行き来しています。

そして小屋番が下山する際には生ゴミなどを荷下ろしし、入山をする際には、お泊りのお客様や自分たちが食べるための食材(主に肉や魚、新鮮な野菜や果物を始めとする生鮮食品)を荷上げしています。黒戸尾根の内容をご存知の方には、その作業が少し大変であることはご理解いただけると思います。

この度のドリンク類の在庫品薄を受け、当初は昨年のような人力の荷上げも検討いたしました。

しかし、この場所で持続可能な小屋運営を行うためには、不用意な人力による荷上げは控えなければならないという結論に至りました。

七丈小屋としては、

従業員の安全>従業員及びお客様の食材>小屋を維持するための資材>ドリンク

の優先順位で、仮に荷上げに余裕がでた場合のみ、若干数のドリンクの補充を行います。

そこでこれから登山をされるお客様、ご宿泊のお客様にお願いです。

この先、11月上旬のヘリ荷上げまで、十分なドリンク供給ができなくなる可能性があります。

ドリンクは、なくなり次第終了とさせていただきます。

その際は大変申し訳ございませんが、ご自身が飲まれるドリンクは、麓よりご持参いただきたいと思います。早朝出発の場合は、道の駅はくしゅうの近くにローソンがございます。そちらで購入が可能です。また朝8時以降であれば尾白川渓谷駐車場の売店が開店します。そちらでもお求めいただくことができます。

なお、小屋前の水は11月中旬頃まで使用が可能です。

こちらの天然水は非常に美味しいお水で好評です。

お酒やジュースは麓でも飲めますが、ここのお水はここでしか飲めません。

ぜひ貴重な南アルプスの天然水、それも水源から直引きの味をお楽しみください!

皆様のご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

管理人代表・花谷


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