ここのところ暖かい。
下界の話ですが。
昼間は半袖でも平気な街から、昨日小屋に戻りました。
登山口の気温は+8度。
歩き始めれば汗ばんでくる。
すっかり里は春山。
まだ彩り少ない山の中、ミツバツツジの色が目に嬉しい。
里の春山の向こうにはまだまだ冬をまとった稜線が見える。何となく気が引き締まる。
笹平からしばらく歩くと不快極まりないドロドロの道に。
避けて歩きたいけどそうもいかず。
絶対に転けたくない。凍結箇所よりもある意味緊張する。
刃渡り。
ずいぶん雪は減ったなあ。
ちなみに前回下山した15日の刃渡り。
前日に降った雪でたっぷり。たった5日間程度でここまで減った。
あれから降雪もなく気温も上がり、駆け足で春に追い付こうとしているようだ。
昨日の五合の梯子。
日陰の箇所は雪解けもゆっくり。
ここから上は緊張する箇所が連続する。
まだまだ冬装備だ。
陽が高くなれば更に気温も上がり、アイゼンが団子になったりズコズコ踏み抜いたり。
特に下りでは滑落や捻挫や骨折に至ることもある。気を付けよう。
雪の少なかった厳冬期から、4月に入って思い出したようにたくさん降雪があった。
しかし解けるのも早い。
日一日と目まぐるしく変化する登山道。
下界の春の陽気に惑わされぬよう、今しばらくは冬の装備で山頂を目指してもらいたい。