いつも七丈小屋をご利用いただきありがとうございます。
管理人の花谷より、皆さまにお知らせをさせていただきたいと思います。
多くの皆さまが今週末の天気予報を注視していると思いますが、いち登山者としてできる限りの情報を入手して自分なりに予想をしてみました。私は気象予報士でも何でもありませんので、皆さまは気象庁や気象会社が発表する正確なデータを入手した上での行動の判断をお願いいたします。
まず、すでにNHKでは下記のようなニュースが報道されています。
ここから先の文章は、あくまで登山者花谷個人としての予想です。
この予想による皆さまの登山への影響についての責任は負えませんのでご了承ください。
私が登山ガイドなどで行動判断をする際に参考にしている情報の一部を元に記しました。
気象の専門家でも何でもない私がこのような情報を出すことは、勘違い甚だしいことは十分に承知しております。申し訳ございません。
しかし南アルプスエリアに関わる者として静観できない予報になり始めているため、今回はあえて注意喚起をさせていただきたいと思います。
まず台風の進路ですが、米軍合同台風警報センター(JTWC)が発表する台風情報によりますと、進路予想が上の画像のようになっています。日本時間で見るにはプラス9時間で読んでください。
ここから予想できることは、28日日曜日の早朝にかけて南アルプスに最接近するということです。
現在は熱帯低気圧として情報提供がされていますが、まもなく台風情報になるのではないかと思っています。
上記はチェコの気象会社が出しているWindguruというサイトのデータです。
降雨は日曜日午前中に集中しています。また風向きの変化から南アルプスの真上、または少し南側を通るのではないかと予想できます。
風についてはむしろ台風接近前の今夜から明日の朝に集中しており、どうやら今回の台風については雨台風なのではないかと思っています。
これらのデータから読み取れることは、残念ながら週末の南アルプス北部エリアの登山には、大きな影響がありそうだということです。
特に南アルプス北部地域につきましては、南アルプス林道の閉鎖の可能性が考えられます。
土曜日に黒戸尾根から七丈小屋にご宿泊いただき、日曜日に北沢峠に抜けようと計画されている方は、日曜日には北沢峠から下山できない可能性も考えられます。
林道情報は下記のサイトで発表されますので注視をお願いします。
7月は皆さまご存知の通り、長梅雨となって雨の日が続きました。
その直後にこの台風。
大きな被害が起こらないことを祈るばかりです。
すでにご予約をいただいているお客様、登山計画を悩んでいらっしゃる皆さまにおかれましては、
今後発表される最新のデータを入手された上で、冷静な行動判断をしていただくことをお願い申し上げます。
文責:花谷泰広