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執筆者の写真kaikoma

3/3の日記

七丈小屋からこんにちは。

今日のお天気は晴れ、気温は+0.8℃(14:00)。


今日は桃の節句。麓はすっかり春めいてきましたね。

本日小屋番交代で小屋に上がりましたので、登山道の状況をお伝え致します。

登山口を朝8時に出発。

気温は0℃でしたが、日が差して来ると暖かく感じました。

一昨日お伝え済みですが、駒ヶ岳神社横の吊り橋は3/12まで通行出来ません。

神社前に案内板が設置されていますので、案内に従ってお進み下さい。

吊り橋の50m程下流に、仮設の橋が架けられています。橋を渡って、河原を進んで下さい。

河原にはピンクリボンの付いたケルンや、案内板が設置してあります。

何回も通っているのに、このアングルから吊り橋を見上げた事がありませんでした。

新鮮な感じです。(笑)

黒戸尾根下部は春の里山の風情です。

標高差の大きい黒戸尾根ならではの光景です。

笹の平手前の北斜面辺りから凍結箇所が現れます。

避けて登る事も出来ますが、転倒して怪我をするのもつまらないので、早目に滑り止めを着ける事をお勧めします。

私はここでチェーンアイゼンを履きました。

木々の間から、白く輝く甲斐駒山頂部が拝めます。

真ん中より右手には烏帽子岳。日向八丁尾根上部は、ラッセルになりそうですね。

右手隅にちょこんと見えるのは鋸岳の第一高点。

笹の平すぐ下の痩せた尾根は、元々悪場なのですが、足元の地面が凍結して非常に悪い状態です。

下山時は、特に注意して通過するようにして下さい。

八丁坂も凍ったナメ滝のような状態が延々と続きます。

下山時は、笹の平位までは10~12本爪のアイゼンをしっかり効かせながら下山した方が良さそうです。

刃渡り辺りからは、踏み締められた固い雪面となり、幾らか歩きやすくなります。

刃渡りからは鋸岳が良く見えました。

荒々しい稜線に真っ白な雪が付いて、いつもよりも一層人を寄せ付けない、厳かな雰囲気でした。

黒戸山のトラバース付近は、しっかりと固いトレースが付いていて、現状ではとても歩き易い状態です。

五合目でチェーンアイゼンから12本爪のアイゼンに履き替えます。

眩しく輝く山頂方面が神々しい。

漸く小屋に到着です。

五合目から上も、概ね歩き易い状態ですが、梯子の隙間の部分が氷で埋まっていたりするので、細心の注意が必要です。


これからGWに掛けてが、最も事故の多い季節となります。

事故の大半が下山時に起こっています。最後まで気を抜かずに、一歩一歩慎重に下山するようお気を付け下さい。


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