七丈小屋からこんにちは。
本日のお天気は、朝方は曇り時々晴れ、お昼前からは曇り。気温は-0.4℃(12:00)。
今朝は雲が多めなものの、晴れていたのですが、昼前から雲に包まれてチラチラと小雪の舞う七丈小屋です。
今日は山頂まで行って、登山道の様子を確認して来ました。
小屋を朝7:20分位に出発しました。
雲が多めなものの、周りの山々は良く見えました。
眼下には雲海が広がります。
八合目までの道は、雪がよく締まってとても歩き易い状態でした。
今日は雲で日差しが遮られ、気温の上昇もあまり無かったので、踏み抜く事も無く快調にのぼります。
トレースは付いていますが、浅いので降雪があると消えてしまいそうです。
七合五勺から八合目までの雪面も、締まっていて歩き易かったです。
雪が減ってハイマツがだいぶ露出して来ました。
八合目を通り越して暫く進むと、時々左手の赤石沢の方へ下りて行くトレースが付いている事があります。
このトレースは、赤石沢の奥壁等を登るクライマーのアプローチの為のトレースですので、吸い込まれない様にお気を付け下さい。
下って行くと、断崖絶壁に出てしまいます。
山頂を目指す方は、写真中央右手の石碑の方へお進み下さい。
八合目から最初の鎖場を過ぎた所です。
夏の登山道は、頂上へ向かって右手側ですが、雪で埋もれて通る事が出来ません。
尾根上を慎重にお進み下さい。
尾根を進み、核心部の手前のコルへ一旦下ります。急斜面のトラバースとなります。
ここで足を踏み外すと、黄蓮谷側に大きく滑落する恐れがあります。
ピッケルをしっかり刺して、アイゼンを効かせて一歩一歩確実に進んで下さい。
赤石沢側に雪庇が張り出しているので、あまり左手側に寄らないようにお気を付け下さい。
こちらも冬のルートになります。
細い尾根を登り、烏帽子岩(二本剣の刺さった岩)下のルンゼの中程に合流します。
ルンゼへの合流地点は、非常に気を使います。
今日はステップ状になっていましたが、トレースのない場合は、一つ一つ足場を作りながら進んで下さい。
この場所は、南向きで日当たりが良く、融けた雪が凍結して固い雪壁状になる場合もあります。
ここでの滑落は致命的です。
登る前に、安全に下りる事が出来るか想像して進退の判断を下すようにして下さい。
同行者に雪山に不慣れな方がいる場合は、ロープを出して確保しながら登降する事をお勧めします。
たまには違うアングルから烏帽子岩を撮ってみました。
赤石沢の奥壁が迫力です。
姿は捉えられませんでしたが、今日は1パーティ2名のクライマーが中央稜を登っていたようです。
九合目上のスラブ状の岩場です。
岩の上に薄い氷が張り付き、とても歩き難い状態です。
下りは特に気を使います。
頂上手前の北側斜面は、締まった雪面で歩き易かったです。
ウエハースのような感触の雪を踏みながら、気分良く歩けました♪
駒ヶ岳神社の本社は、殆ど雪に埋もれていました。
個人的には、久々の山頂です。
風を受ける山頂部は、雪が少ないです。
北岳や間ノ岳、塩見岳をはじめ、南アルプスの錚々たる山々がきれいに見えました♪
小屋では13時過ぎから雪が降り始めました。
明日は満室のご予約を頂いて、久しぶりに賑やかな小屋になりそうです。
多様なコンディションにも対応出来る準備をして、3月の登山をお楽しみ下さい。
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