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  • kaikoma

4月27日の日記



気温も波打ちしながらゆっくり暖かになってきている山の中。

雪が5cmほど積もって、それが消えて、昨晩は10cm積もりました。


登山の自粛、北杜市の絡む亜高山山域については入山禁止の今です。

そんな中で七丈小屋から今の山の様子をブログで書くことは、山を我慢している方々を煽る様で躊躇していました。書けることが、、、ねぇ、、と。



先日、単独の日帰り登山者が上がってきました。

小屋番も不在と思っていたのでしょう、私を見るなりビックリした様子で、開口一番


「登山禁止なのにごめんなさい!」

と言われました。


平気の平左で通り過ぎられたならば、正直イラッとしてしまうかもですが、申し訳なさそうにされた時にはこちらも申し訳ない気持ちにもなりました。


登山はそれぞれの楽しみ方があって、スポーツとして、健康のため、ストレス発散等々あるでしょう。

その中で、息の詰まる日常の生活のもう片方に独りでの登山があり、ギリギリのバランスで生きながらえている様な方が多くいる事を、多少長くなった小屋番生活の中で知りました。

そんな方にとって登山の自粛は本当に辛いだろうなあと思います。

水面が見えぬ水の中にいる気分でしょうね。



七丈小屋も休業、水場もトイレもテント場も利用禁止としてます。しかし我々小屋番は登山者のいない山の中で交代で小屋に詰めてます。

小屋番同士での感染も心配なので、1人体制すれ違いの交代をしてます。もちろん下界でも生活も気をつけながら。

そしてシーズン通して1番事故の多いこの時期はいつも以上に細心の注意で登り下りをしてます。


いつ小屋の営業が再開出来るかわからない状況ですが、そのいつかのために雪が積もれば掃いて雪融けの様子を見てます。今まで通り、長い黒戸尾根の中継地点の唯一の小屋としていつでも開けられるように。

この状況での小屋の在住がこんなに虚しくて息苦しさがあるとは思わなかったな。



静かな森の中、ゆったり穏やかに山自身が大きく深呼吸をしていると想像すると、仕事とは言えここにいる事がなんか私自身申し訳ない気持ち。


今、山の中はリフレッシュ中かもなあ。

澄んだ森の中をゆっくり呼吸しながら歩ける日が早く来ますように。



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