いよいよ本日にて山梨県による登山の自粛要請が解除となります。
早速登りに来られる方もいらっしゃると思いますので、登山道情報を復活させたいと思います。ぜひお役立てください。
昨日の投稿でもご案内しましたが、登山をされる際は山梨県が発信する登山情報「山梨の登山・山岳情報ポータル」から「登山者が徹底する5つのルール」を参考に準備・行動をしていただき、感染防止へのご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
なお、七丈小屋は現在、感染防止のための準備をしている真っ最中です。
まだしばらくは小屋の施設は、売店・トイレ・水場・テント場含めて利用ができません。水もまだ水源から通っておりませんので、途中での補給は一切できません。
水分や行動食などは余裕を持ってお出かけください。
では登山道の状況です。
七丈小屋までは問題となるような場所はありませんでした。
刃渡りまでは、一部昨年の台風によって荒れた場所が残っていますが、通行に障害となる場所はありません。刃渡りでは早くもイワカガミが咲き始めました。

刀利天狗から五合目の間で先週までは残雪が多く残っていましたが、今日は通行に支障が出るような場所はなくなっていました。安心して通行できます。

刀利天狗〜五合目間の登山道脇には、バイカオウレンの花がたくさん咲いています!

おや?いつの間にこのような標識が。。。
このままにしておきました。気づいた方はぜひ登ってみてください。登山道から往復30分ぐらいで黒戸山の山頂に出ることができます。
五合目から七丈小屋までも残雪はありません。
そして今月初めに大規模な落石によって損傷したハシゴは、無事に復旧することができました。七丈小屋直下のハシゴと鎖場が連続する場所で、垂直ハシゴの次のハシゴです。
↓下から見上げると

↓上から見下ろすと

この間は3メートルから5メートルぐらいのハシゴと鎖が続きます。
「ひとつのハシゴ、鎖に一人づつ」を守って通行するようご協力ください。
七丈小屋から上部ですが、先週の状況ですとまだしっかり雪が残っていました。
特に七丈小屋テント場から八合目の間には、毎年のことではありますが、まだ相当の雪が残っています。心配な方はアイゼンなどを持ってきてください。また八合目から上部もところどころ残雪があり、滑落が許されない場所も残っています。雪上での歩行に自身のない方は、もうしばらく頂上までの登山はお待ちください。例年6月中旬ごろを過ぎますと、雪の問題がほとんど解消され、安心して通行できるようになります。
八丁尾根や鋸岳方面は全く人が入っていないと思われますので、向かわれる際はしっかりと備えて来てください。また北沢峠方面に抜けても、峠からの交通手段はありません。
これからも準備のため小屋番が登山道を行き来しますので、情報はできる限り発信していこうと思います。そしてまだしばらくは、万が一の際であっても小屋を頼っていただくことができない状況です。いつも以上に慎重な行動を心がけていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
自分自身の自宅待機開けリハビリがそこそこ終わったら,ぜひ伺います。七丈小屋再開のほうが早そうですが。