1816年に開山された黒戸尾根。
その後いまも脈々と受け継がれている、横手の駒嶽神社登拝のご一行がいらっしゃいました。
(昨年弊社ではこの登拝に同行させていただくツアーも実施させていただきました。)
七丈小屋スタッフも同行させていただきましたので、少し紹介させていただきます。
今回は駒嶽神社登拝として、何と四十数年ぶりに摩利支天からお中道を経て黒戸尾根八合目に戻ってきました。かつては行者さんたちが行き交い、古い地図には記載されている道ですが、今では通う人がなく道もほぼありません。
その記念すべき一日を先達としてご指名いただき、緊張感いっぱいで勤めさせていただきました。
山頂本社での拝み。
黒戸尾根はここに至る参道となっています。
拝みを終えるとこの天気。。。
7月の登拝でも拝みとともに晴れわたり、甲斐駒ヶ岳の諸神諸仏の存在を感じる瞬間でした。
摩利支天へ。
今年は登山者が少ないため、道も不明瞭となっています。
摩利支天山頂にあった縄文土器と思われる破片。
甲斐駒ヶ岳では明治時代に山頂に一等三角点を建てた時に、山頂部からも縄文土器が出土しています。
そしていよいよお中道へ。
視界があまり良くなく、濡れた草付きのトラバースは大変緊張しましたが、皆さま最大限の緊張感をもってここを突破されました。
中間部でほっとする瞬間。
道は全くありませんが、ところどころ昔の針金などがあります。この4年間に何度も通ってルートを検証して、現段階ではベストと思われるライン取りで進みました。
赤石沢。甲斐駒ヶ岳の懐の奥深くに続いています。
なお、こちらのルートはかなり危険度と難易度が高い場所です。
安易には踏み込まないようご注意ください。
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