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  • 執筆者の写真kaikoma

5月16日黒戸尾根登山道状況(山頂まで)


久しぶりに山頂まで行ってきましたので、現在の黒戸尾根の状況をお伝えします。

【尾白川登山口〜笹の平分岐〜刃渡り〜刀利天狗】

尾白川渓谷の駐車場は、今週いっぱい舗装工事をしております。駐車場やトイレは使用可能ですので、少しご不便をおかけいたしますが問題なく使用できます。今週末には工事は終わっている予定です。入山の際は、日向山や尾白川渓谷道を含めて、登山届の提出をお願いします。登山道状況は駐車場にある売店「おじろ」のおばちゃんにも聞いてみてください。おばちゃんのところには、いろいろな情報が集まっています。

登山口から刀利天狗まではほとんど雪はありません。汗をたっぷりかく区間ですので、水分をしっかりと持って来てください。

【刀利天狗〜五合目〜七丈小屋】

刀利天狗から雪が目立ち始めます。

刀利天狗から黒戸山のトラバースに入りました。ここは例年も遅くまで雪が残っている場所でもあります。不安な方はチェーンスパイク等を使用してください。

五合目から七丈小屋までは、ほぼ夏道が露出しています。ハシゴや鎖もすべて露出しました。

この区間でのアイゼンの使用は、ハシゴや木の根にアイゼンの爪がひっかかりそうな状況で、かえって危険です。何も装着しないか、チェーンスパイク程度が安心かと思います。

【七丈小屋〜頂上】

完全な雪山です。アイゼン・ピッケルは必携です。雪の状態、アイゼンの脱着、ルート選び、様々な見極めの判断が必要な状況です。午前7時頃には急速に雪が緩み始めます。

テント場は第一、第二ともに数張り程度地面に設営可能です。それ以外は雪の上をご利用ください。水は小屋でお分けします(お一人様2リットル程度を無料で差し上げます)。

テント場から先は、夏道はほとんど出ていません。まずは尾根上の雪の上を進みます。小さな剣が立っている七合五尺から上は、夏道沿いに雪が残っていますので、忠実に歩くことができます。

先月からお伝えしている黒戸尾根核心部の様子です。だいぶん雪は少なくなりました。まだ夏道には雪がしっかりと残っています。一応通行可能ですが、尾根沿いに冬ルートがありますので、しばらくは冬ルート経由が良さそうです。写真真ん中の大岩を右から巻く感じです。夏道は左側を通っています。

ルンゼ状地形下部の様子。冬ルートから夏道に合流する場所です。鎖はまだ出ていません。

ルンゼ上部の雪はかなり少なくなりました。このあたりからの転滑落は致命的です。十分に注意して登下山してください。

黒戸尾根の象徴的な場所までやってきました。何度来てもここの景色は素晴らしいです。ここまで来たら山頂まであと少しです。

駒ヶ岳神社本社の屋根が少し見えてきました。

九合目から上部は硬い雪になっていますので、滑落には十分注意してください。

頂上付近もすっかり雪が少なくなりました。

北岳や仙丈ヶ岳、南アルプス南部の山々もまだまだ雪がたっぷりの様子です。

黒戸尾根から北沢峠へは、しばらくは直登ルートを使用してください。夏道が露出していて通行可能なように見えますが、途中で残雪のトラバースなどやっかいな場所が多いです。

この時期は一雨ごとに状況が変わります。残雪期はある意味やっかいな時期で、装備の選び方や状況判断が積雪期以上に難しい場合も多いです。今回の写真で雪の量や山の状況を想像していただき、余裕のある登山計画でお越し下さい。


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