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  • 執筆者の写真kaikoma

1月15日の日記

年末からまとまった降雪も特になく、それっぽくなってきた山肌も黒さを増してきて、「今年は雪が少ないなあ」が合言葉の様になっていた。

去年もこの時期は少なかったし、これからまだまだ冬は続くし、気温も上がったり下がったりしながら真冬を通り過ぎる。


雪も極端に少なければ生活水が作れず困るけど、ある程度積もってくれれば十分なので、多くても少なくてもここで生活する小屋番にとって気にする程のことではない。


しかし登り下りとなれば話は変わってくる。

それだってしっかり踏まれれば3メートル積もろうが問題ない。


で、今朝は昨夜に積もった20cm程の雪で苦労した。



風もなく、素直に積もった雪は軽く平らで大人しい。雪掻きも比較的楽。




雪を纏った森は良いな。こんな朝一番の仕事は気持ちがいい。



今朝はマイナス9℃。

この時期にしては大人しい気温かな。



午前中の雪掻きを済ませた頃、西から風が強まってきた。


午後に小屋の裏の雪を掻こうと外に出たら日帰りの登山者がいた。

時に腰までのラッセルで八合目付近で敗退してきたとの事。

みたら強風がトレースを埋めているどころか、私の掻いた小屋前が夢だったかの様にまたしっかり積もっていた。



小屋の入り口のベンチも再び埋もれそうになっていた。





あ〜。埋まっちゃった〜。



夢だったのだと思い直して再び掻く。

虚しいけどこれをしないと次に掻くときがさらに苦労する。


小屋脇のスタッフ用の通路も。






風が出てきたらあっという間に。


わーいヽ(´▽`)/。

ここは風ですぐに吹き溜まる。



夕方の気温はマイナス10℃。

西からの風はいまだ強い。

小屋までの登山道も風で吹き溜り、飛ばされる所と溜まるところのコントラストがキツくなったろうな。


こんな積もった後の雪はアイゼンも効きが悪いので、登りも下りも慎重に歩きたい。


掻いても虚しい風の強い雪掻き。

まつ毛もメガネも凍り、目出帽しても顔が痛く、前が見えずヨロヨロ。

もう今日は嫌になった。

あとは明日。


こんなのも楽しまなくてはやってられない。






  













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