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日向八丁尾根のお話


七丈小屋のある黒戸尾根の北側、尾白川渓谷を挟んだ方角にある「日向八丁尾根(ひなたはっちょうおね)」をご存知でしょうか。最近雑誌でも取り上げられる機会が多くなり、その名を聞いたことがある方も多いかもしれません。今日はこの尾根について少しご紹介してみたいと思います。

日向八丁尾根は、甲斐駒ヶ岳山頂から下山口の尾白川渓谷駐車場まで累積すると、実に14km以上にもおよぶながーい尾根。実はいつも七丈小屋のヘリポートから北の方角によく見える一番手前の稜線ですね。ちなみにその奥に見えるのが雨乞岳の稜線、さらに奥が北アルプスの峰々です。

日向八丁の名前ですが、「日向」はルート上の麓に近い位置にある白砂と展望の「日向山」、「八丁」は「胸突き八丁」の言葉が由来の「長く険しい道」という意味からきています。

その長さとは裏腹に、尾白川渓谷駐車場から名峰甲斐駒ヶ岳をめざし、ぐるりめぐって再び尾白に下山できる大周回ルートということで、黒戸尾根リピーターの方々が目指したいコースとしてひそかな人気となりつつあります。また2019年度版の「山と高原地図」や北杜市の登山ピッチマップでもこのルートが線でもつながったこともあり、少しずつですが認知度も上がっているようです。

もともと古道として存在していたこのルート、実は近年はだいぶ荒廃していたのですが、長い時間かけて七丈小屋の先代管理人が整備を行いました。険しいルート上に必要最低限の目印やはしご、ロープなどを設置し、北沢峠や黒戸尾根側からだけでない甲斐駒ヶ岳へのルートを再構築しました。ただこの作業、歩いたことがある方であればお気づきと思いますが、立地的にも並大抵にはできることではありません。この地への想い入れと技術があったからこそなしえたことだと思います。

それにしてもこの日向八丁尾根、七丈小屋から出発し甲斐駒ヶ岳山頂を経由して尾白まで下るには、通常のコースタイムでもゆうに12時間以上はかかる、まさに健脚&上級向きのルート。一部やせ尾根となっている箇所もあり決してたやすい道ではありませんので、登山経験の浅い方にはおすすめできません。黒戸尾根よりもさらに長い行程かつ登山者にもほとんど会わないルートなので心して望んでいただきたいこと、またこれからの日が短いシーズンでの山行の際には、十二分にゆとりをもった計画が必要です。

もし今シーズントライしてみたい!という方には、10/2(水)-3(木)の日程で、このルートに精通したガイドと行く日向八丁尾根ツアーもご提案しております。ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。お申し込みはこちらから現在受付中です!

そろそろ紅葉も期待できるいい時期です。秋の甲斐駒ヶ岳へ、どうぞお出かけください!


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